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M&A
2026.04.9 M&A

M&Aの仲介とは?FAとの違い、手数料相場、選び方まで解説

M&Aの仲介とは?FAとの違い、手数料相場、選び方まで解説

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M&Aを初めて調べる経営者・後継者・買い手企業の担当者に向けて、M&A仲介の基本からFAとの違い、手数料相場、会社選びのポイントまでをわかりやすく整理した記事です。
M&Aは難しい専門用語が多い分野ですが、仕組みを押さえれば事業承継や成長戦略の有力な選択肢になります。
本記事では、M&Aとは何かという基礎知識に加え、仲介会社がどこまで支援してくれるのか、どんな流れで成約に進むのか、失敗を防ぐために何を確認すべきかを順番に解説します。

Contents

M&A仲介とは?M&Aとは簡単に・読み方・なんの略かを解説

M&A仲介とは、会社や事業を譲りたい売り手と、買いたい買い手の間に立ち、相手探しから条件調整、契約締結までを支援するサービスです。
M&Aそのものは大企業だけの話ではなく、近年は中小企業の事業承継でも広く活用されています。
特に後継者不在の企業にとっては、廃業を避けながら従業員や取引先を守る手段として注目されています。
まずはM&Aの意味や読み方、なぜ市場が拡大しているのかを理解することが、仲介会社を正しく選ぶ第一歩です。

M&Aとは何か:企業買収・合併・資本提携を含む概要

M&Aとは、企業の合併や買収を中心に、資本提携や事業譲渡なども含めた広い概念です。
単に会社を丸ごと売買するだけでなく、特定事業だけを引き継ぐケースや、資本関係を持ちながら協業するケースもあります。
売り手にとっては事業承継や選択と集中、買い手にとっては新市場進出や人材獲得など、経営課題を解決する手段として使われます。
M&Aは会社を終わらせる行為ではなく、事業を次につなぐ経営戦略として理解することが重要です。

  • 後継者不在の解決
  • 事業の成長加速
  • 新規エリアや顧客基盤の獲得
  • 技術・人材・ノウハウの取得

M&Aの読み方とM&Aはなんの略か

M&Aの読み方は「エムアンドエー」です。
正式には「Mergers and Acquisitions」の略で、Mergersは合併、Acquisitionsは買収を意味します。
ただし実務では、合併と買収だけに限定せず、株式譲渡や事業譲渡、会社分割、資本提携なども含めてM&Aと呼ぶことが一般的です。
そのため、言葉の意味を狭く捉えすぎると実際の案件理解にズレが生じます。
まずは「会社や事業の承継・再編を行うための総称」と覚えるとわかりやすいです。

項目 内容
M Mergers(合併)
A Acquisitions(買収)
一般的な読み方 エムアンドエー
実務上の意味 合併・買収・譲渡・提携などを含む広い概念

日本M&Aの市場動向と事業承継で活用が広がる理由

日本でM&Aが広がっている大きな理由は、中小企業の後継者不足です。
優良企業であっても、親族や社内に後継者が見つからず、黒字廃業の危機に直面するケースが増えています。
そこで第三者に会社や事業を引き継ぐM&Aが、現実的な解決策として選ばれるようになりました。
また、買い手側でもゼロから新規事業を立ち上げるより、既存の顧客・人材・技術を持つ企業を取得するほうが早く成果につながるため、需要が高まっています。
事業承継と成長戦略の両面でM&Aの重要性は年々高まっています

M&A仲介とFA(ファイナンシャルアドバイザー)の違い

M&Aを進める際によく比較されるのが、仲介会社とFAです。
どちらもM&Aを支援する専門家ですが、立場と役割が大きく異なります。
仲介は売り手と買い手の双方の間に立って成約を目指すのに対し、FAは基本的にどちらか一方の利益を代表して支援します。
案件の規模や交渉の複雑さ、どこまで自社の利益を強く主張したいかによって、向いている支援形態は変わります。
違いを理解せずに依頼すると、期待していた支援内容とズレることがあるため注意が必要です。

M&A仲介会社の役割:売り手・買い手の間に立つ支援とは

M&A仲介会社は、売り手と買い手の双方の間に立ち、マッチングから条件調整、スケジュール管理、契約支援までを行います。
特に中小企業M&Aでは、経営者が初めてM&Aに取り組むことも多いため、全体の進行役として仲介会社が果たす役割は大きいです。
双方の意向を整理しながら着地点を探るため、話し合いを円滑に進めやすい点が特徴です。
一方で、両者を同時に支援する構造上、利益相反が起こり得る点は理解しておく必要があります。

  • 候補先の探索と紹介
  • 企業概要書やノンネーム資料(※)の作成支援
  • 面談やトップ面談の日程調整
  • 条件交渉の整理
  • 基本合意から最終契約までの進行管理

※ノンネーム資料…M&Aの初期段階で、売り手企業の名前や詳細を伏せて(匿名で)買い手候補に提示する概要資料

FA・アドバイザーの役割:片側支援で交渉を進める手段

FAはファイナンシャル・アドバイザーの略で、売り手または買い手のどちらか一方に専属で付き、その依頼者の利益最大化を目指して支援します。
価格交渉や契約条件の調整で、依頼者の立場を強く主張しやすいのが特徴です。
大型案件や上場企業案件、複雑なストラクチャーを伴う案件ではFAが選ばれることも多くあります。
ただし、相手方との調整が厳しくなりやすく、成約までに時間がかかる場合もあります。
自社の利益をより強く守りたい場合はFAが有力な選択肢です。

仲介とFAはどちらを選ぶべき?目的・案件・フェーズ別に比較

仲介とFAのどちらが適しているかは、案件の目的と状況によって異なります。
初めてM&Aを行う中小企業で、相手探しから実務支援まで一括で任せたい場合は仲介が向いています。
一方で、価格や表明保証などの条件交渉を重視し、自社の利益を優先して進めたい場合はFAが適しています。
また、案件規模が大きいほどFAの活用余地は高まります。
重要なのは、支援形態の違いを理解したうえで、自社の目的に合う専門家を選ぶことです。

比較項目 M&A仲介 FA
立場 売り手・買い手の間に立つ どちらか一方を支援
向いている案件 中小企業の事業承継、初めてのM&A 大型案件、複雑な交渉案件
強み 進行が円滑、相手探しも支援 依頼者利益を強く主張しやすい
注意点 利益相反の可能性 交渉が長期化しやすい

M&Aの主な手法と仲介が関わるプロセス

M&Aには複数の手法があり、どのスキームを選ぶかによって引き継ぐ対象、税務、契約、手続きの負担が変わります。
仲介会社は、売り手と買い手の希望を整理しながら、案件に合った進め方を提案する役割を担います。
たとえば会社全体を引き継ぎたいのか、一部事業だけを譲渡したいのかで、株式譲渡と事業譲渡の選択は大きく変わります。
手法の違いを理解しておくと、条件交渉やリスク確認がしやすくなり、成約後のトラブル防止にもつながります。

株式譲渡・事業譲渡・会社分割・合併の違い

M&Aでよく使われる手法には、株式譲渡、事業譲渡、会社分割、合併があります。
株式譲渡は会社の株式を買い手に渡す方法で、会社そのものを引き継ぐイメージです。
事業譲渡は特定の事業だけを切り出して譲る方法で、必要な資産や契約を個別に移転します。
会社分割は事業を法人単位で切り分ける再編手法、合併は複数会社を一つに統合する手法です。
それぞれ法務・税務・許認可の扱いが異なるため、専門家の助言が欠かせません。

手法 特徴 向いているケース
株式譲渡 会社全体を引き継ぎやすい 中小企業M&Aで最も一般的
事業譲渡 必要な事業だけ移転できる 一部事業の売却・取得
会社分割 事業単位で法人再編しやすい 組織再編を伴う案件
合併 会社を統合する グループ再編や完全統合

買収スキームの分類:株式取得・資本提携・業務提携・新設会社活用

買収や提携の方法は一つではありません。
株式取得は経営権を得やすい代表的な方法ですが、資本提携は一部出資により関係を深める形です。
業務提携は資本移動を伴わず、販売・開発・生産などで協力する方法として使われます。
また、新設会社を活用して事業を切り出したうえで譲渡するなど、案件ごとに柔軟な設計も可能です。
仲介会社は、目的が完全買収なのか段階的な連携なのかを整理し、実現しやすいスキームを提案します。

  • 株式取得:経営権の取得を目指す
  • 資本提携:出資を通じて関係を強化する
  • 業務提携:販売や技術面で協業する
  • 新設会社活用:事業を整理して承継しやすくする

敵対的買収ではなく友好的な成約を目指す交渉の進め方

日本の中小企業M&Aでは、敵対的買収よりも友好的な成約が一般的です。
その理由は、オーナー経営者の意思だけでなく、従業員、取引先、金融機関との信頼関係が企業価値に大きく影響するためです。
価格だけでなく、雇用維持、ブランド継続、役員処遇、引継ぎ期間などの条件を丁寧に調整することが重要になります。
仲介会社は双方の不安を整理し、感情面も含めて交渉を前に進める役割を担います。
良いM&Aは高値成約だけでなく、関係者が納得して引き継げることが重要です。

M&A仲介のメリット・デメリットと注意点

M&A仲介を利用すると、専門知識がなくても案件を進めやすくなる一方で、仲介特有の注意点もあります。
売り手と買い手の双方にメリットがありますが、必ずしもすべての案件で最適とは限りません。
特に、仲介会社は成約によって報酬が発生することが多いため、契約前には支援範囲や利益相反への対応を確認する必要があります。
メリットだけで判断せず、デメリットも理解したうえで依頼することが、納得できるM&Aにつながります。

売り手のメリット:後継者不在の事業承継や企業価値向上につながる

売り手にとっての最大のメリットは、後継者不在でも会社や事業を次世代につなげられることです。
廃業を選べば従業員の雇用や取引先との関係が失われる可能性がありますが、M&Aならそれらを維持しながら承継できる可能性があります。
また、買い手とのシナジーが見込める場合、自社単独では実現しにくかった成長や企業価値向上も期待できます。
オーナーにとっては株式売却による資金化ができる点も大きな利点です。

買い手のメリット:市場拡大・人材獲得・成長を短時間で実現しやすい

買い手にとってM&Aは、時間を買う戦略ともいえます。
新規事業をゼロから立ち上げる場合、顧客開拓、人材採用、ノウハウ蓄積に多くの時間とコストがかかります。
しかしM&Aなら、既存の顧客基盤、技術、人材、拠点をまとめて取得できるため、短期間で事業拡大を図りやすくなります。
競合対策や地域進出、サプライチェーン強化など、成長戦略の選択肢を広げられる点も魅力です。

仲介を使うデメリットと利益相反リスク、契約前の注意点

仲介会社は売り手と買い手の双方を支援するため、条件調整がしやすい反面、利益相反の懸念があります。
たとえば、どちらか一方にとって不利な条件でも、成約を優先して話が進む可能性を完全には否定できません。
また、担当者の力量によって案件の質が大きく左右される点も注意が必要です。
契約前には、支援範囲、秘密保持、専任条項、手数料、途中解約の条件を細かく確認しましょう。
「成約させること」と「自社に最適な条件」は必ずしも同じではありません

M&A仲介の流れと成約までのフェーズ

M&A仲介を利用する場合、相談してすぐに成約するわけではありません。
事前準備から相手探し、面談、基本合意、デューデリジェンス、最終契約、クロージング、統合まで、複数のフェーズを順番に進めます。
各段階で必要な資料や判断ポイントが異なるため、全体像を理解しておくことが重要です。
特に中小企業の経営者は本業と並行して進めることになるため、仲介会社の進行管理力が成否を左右します。

相談先の選び方と無料相談で確認したい準備事項

最初の相談では、いきなり売却価格の話だけをするのではなく、自社の目的や希望条件を整理しておくことが大切です。
たとえば、従業員雇用を守りたいのか、早期成約を優先するのか、高値売却を重視するのかで進め方は変わります。
無料相談では、担当者の説明のわかりやすさ、業界理解、秘密保持への配慮、手数料体系を確認しましょう。
決算書や会社概要、株主構成、事業の強み・課題を整理しておくと、より具体的な提案を受けやすくなります。

  • 売却・買収の目的
  • 希望時期
  • 譲れない条件
  • 直近数期の決算資料
  • 主要取引先や従業員構成

企業価値評価から基本合意、デューデリジェンス、最終契約締結までの流れ

M&Aは一般的に、企業価値評価から始まり、候補先探索、トップ面談、条件交渉、基本合意、デューデリジェンス、最終契約締結という流れで進みます。
企業価値評価では、財務内容だけでなく、事業の将来性や顧客基盤、人材、技術なども見られます。
基本合意は独占交渉や大枠条件を確認する段階であり、最終契約とは異なります。
デューデリジェンスでは財務・税務・法務・労務などを詳細に調査し、リスクを洗い出します。
この工程を丁寧に進めることが、後のトラブル防止に直結します。

フェーズ 主な内容
初期相談 目的整理、資料確認、方針決定
企業価値評価 株価算定、強み・課題の整理
候補先探索 ノンネームで打診、面談設定
基本合意 価格帯や独占交渉権の確認
DD 財務・法務・税務などの詳細調査
最終契約 譲渡条件を正式に確定

クロージング後の統合まで見据えたプロセス管理

M&Aは契約締結で終わりではありません。
実際には、クロージング後の統合、いわゆるPMIが成功の鍵を握ります。
PMIは、Post Merger Integration の略で、買収後に異なる組織文化、業務システム、人事制度などを一本化し、当初計画したシナジー(相乗効果)を最大化させるための重要な工程を指します。
組織体制や、制度、文化の違いをどう埋めるかによって、期待したシナジーが出るかどうかが決まります。
売り手オーナーの引継ぎ期間や従業員への説明タイミングも重要です。
成約はゴールではなく、統合のスタートという視点でプロセスを管理する必要があります。

M&A仲介会社の手数料相場と費用体系

M&A仲介会社に依頼する際は、手数料体系を事前に理解しておくことが欠かせません。
同じように見えるサービスでも、着手金の有無、中間報酬の設定、成功報酬の計算基準によって総額は大きく変わります。
特に「完全成功報酬」と書かれていても、最低報酬額や別途費用が設定されていることがあります。
費用だけで判断すると、支援の質や案件との相性を見落としやすいため、報酬の仕組みと支援内容をセットで確認することが重要です。

着手金・中間報酬・成功報酬の体系と発生タイミング

M&A仲介の費用は、主に着手金、中間報酬、成功報酬に分かれます。
着手金は契約時に発生する初期費用で、案件化の準備や資料作成の対価として設定されることがあります。
中間報酬は基本合意の締結時など、一定の進捗段階で発生する費用です。
成功報酬は最終契約やクロージング時に発生し、譲渡価格や移動総資産を基準に計算されることが一般的です。
どのタイミングで何が発生するかを把握しておくと、予算計画を立てやすくなります。

レーマン方式など手数料の計算方法と費用相場

成功報酬の計算でよく使われるのがレーマン方式です。
これは取引金額の階層ごとに料率を掛ける方法で、金額が大きくなるほど料率が下がる仕組みです。
ただし、何を基準額にするかは会社によって異なり、株式譲渡価格ベースなのか、負債を含む移動総資産ベースなのかで報酬額は大きく変わります。
中小企業M&Aでは最低成功報酬が設定されることも多く、数百万円単位になるケースも珍しくありません。

費用項目 概要 相場感
着手金 契約時に発生する初期費用 数百万円
中間報酬 基本合意時などに発生 成功報酬の10〜20%前後
成功報酬 成約時に発生 最低報酬数百万円+レーマン方式が一般的

手数料が安い・無料に見えるサービスの注意点

手数料が安い、あるいは無料と見えるサービスには魅力がありますが、内容をよく確認する必要があります。
たとえば、買い手側からのみ報酬を受け取るモデルや、オプション費用が別途発生するモデルもあります。
また、担当者一人あたりの案件数が多く、十分な支援が受けられない可能性もあります。
費用の安さだけで選ぶと、結果的に条件交渉や相手選定の質が下がり、総合的には不利になることもあります。
「安いか」ではなく「何をどこまで支援してくれるか」で比較することが大切です。

失敗しないM&A仲介会社の選び方

M&A仲介会社は数多くありますが、どこに依頼しても同じ結果になるわけではありません。
実績、得意業種、担当者の力量、支援体制、費用体系などを総合的に見て、自社に合う会社を選ぶ必要があります。
特に中小企業M&Aでは、担当者の経験やコミュニケーション力が成約率や条件面に大きく影響します。
知名度だけで決めるのではなく、自社の目的に合った支援が受けられるかを具体的に確認することが重要です。

実績・成約件数・得意業種から専門家を見極める

仲介会社を選ぶ際は、まず実績と得意分野を確認しましょう。
成約件数が多い会社は案件対応のノウハウを持っている可能性が高いですが、単純な件数だけでなく、自社と近い規模や業種の実績があるかが重要です。
たとえば製造業、IT、医療、建設など、業界ごとに評価ポイントや買い手ニーズは異なります。
自社業界の商習慣や許認可に詳しい担当者であれば、より現実的な提案を受けやすくなります。

会計・税務・法務・契約書まで対応できる支援体制を確認する

M&Aは単なる営業マッチングではなく、会計、税務、法務、労務、契約実務が複雑に絡みます。
そのため、仲介会社単体の力だけでなく、税理士、公認会計士、弁護士などと連携できる体制があるかを確認することが大切です。
特にデューデリジェンス対応や最終契約書の確認では、専門家の質が案件の安全性を左右します。
ワンストップで支援できるか、必要に応じて外部専門家を適切につなげられるかを見極めましょう。

当社に合う仲介会社を選ぶ比較ポイント:担当者、提案力、安心感

最終的に重要なのは、会社名よりも担当者との相性です。
説明がわかりやすいか、こちらの希望を丁寧に聞いてくれるか、無理に成約を急がせないかといった点は、実務上とても重要です。
また、単に案件を紹介するだけでなく、どのような買い手候補が考えられるか、どんな条件設計が現実的かを具体的に提案できる会社は信頼しやすいです。
安心して本音を相談できる担当者かどうかが、良いM&Aの大きな分かれ道になります。

比較ポイント 確認内容
担当者 経験、説明力、対応の丁寧さ
提案力 候補先の質、条件設計の具体性
専門性 業種理解、会計・法務連携
安心感 秘密保持、無理な営業の有無
費用 手数料体系の明確さ

M&A仲介を活用する際のリスク管理と実務ポイント

M&Aは大きな経営判断である以上、仲介会社に任せきりにするのではなく、自社でもリスク管理の視点を持つことが重要です。
企業価値評価のズレ、情報開示不足、契約条項の見落とし、社内外への説明不足など、失敗の原因はさまざまです。
特に中小企業では、オーナー個人と会社の関係が密接なため、簿外債務や個人保証、関連当事者取引などの整理が必要になることがあります。
実務ポイントを押さえておくことで、成約後のトラブルを大きく減らせます。

企業価値評価のズレや情報開示不足で起こる問題

売り手が考える企業価値と、買い手が評価する企業価値にはズレが生じやすいものです。
売り手は長年築いた信用や思い入れを重視しがちですが、買い手は収益性、将来性、リスクを冷静に見ます。
また、契約書未整備、未払残業、簿外債務、主要取引先依存などの情報が十分に開示されないと、デューデリジェンスで問題化し、価格引き下げや破談につながることがあります。
早い段階で課題を洗い出し、正確な情報を整えることが重要です。

基本合意書・最終契約書で確認すべき条項

基本合意書では、価格帯、スキーム、独占交渉権、スケジュール、秘密保持などの大枠を確認します。
一方、最終契約書では、譲渡対象、対価、支払条件、表明保証、補償条項、競業避止、解除条件など、法的拘束力のある詳細条件を定めます。
特に表明保証と補償条項は、成約後に問題が発覚した場合の責任範囲に直結するため、慎重な確認が必要です。
契約書は必ず弁護士などの専門家と一緒に確認しましょう。

  • 譲渡対象の範囲
  • 支払時期と支払方法
  • 表明保証の内容
  • 補償責任の上限と期間
  • 競業避止義務
  • 解除条件

経営者・株主・従業員への説明で押さえるべき注意点

M&Aでは情報管理が非常に重要ですが、関係者への説明を誤ると不安や反発を招きます。
経営者間では早期に方向性を共有しつつ、株主には必要な承認手続きを確認し、従業員には適切なタイミングで丁寧に説明することが大切です。
特に従業員は雇用や待遇への不安を抱きやすいため、処遇や今後の方針を具体的に伝える必要があります。
秘密保持と説明責任のバランスを取ることが、M&A成功の実務上の重要ポイントです。

M&Aの事例から学ぶ成功の理由

M&Aを理解するうえでは、理論だけでなく実際の事例から学ぶことが有効です。
成功事例を見ると、単に条件が良かったからではなく、目的が明確で、相手選びと準備が適切だったことが共通しています。
一方、失敗事例では、交渉の甘さ、デューデリジェンス不足、PMI軽視などが目立ちます。
ここでは中小企業の事業承継と成長戦略の両面から、仲介会社がどのように価値を発揮するのかを整理します。

中小企業の事業承継で仲介会社が活躍した事例

たとえば、地方で長年続く製造業が後継者不在に悩んでいたケースでは、仲介会社が同業の買い手候補を複数提案し、雇用維持を重視した条件で成約に導いた事例があります。
売り手は当初、廃業も検討していましたが、技術力や取引先基盤を評価する買い手と出会えたことで、従業員の雇用と取引継続を実現できました。
このような事例では、価格だけでなく、引継ぎ体制や企業文化の相性を見極めた仲介会社の調整力が成功要因になります。

成長戦略として企業買収を成功させた事例

成長戦略型のM&Aでは、買い手が自社に不足する機能を補う目的で企業買収を行うケースが多くあります。
たとえば、首都圏進出を狙う地方企業が、既に顧客基盤を持つ都市部企業を買収し、短期間で販路拡大を実現した事例があります。
この場合、買い手は時間をかけずに市場参入でき、売り手は既存顧客や従業員の受け皿を確保できました。
成功の背景には、買収目的が明確で、統合後の営業連携まで具体的に設計されていた点があります。

失敗事例に学ぶ、交渉・DD・PMIで見落としやすいポイント

失敗事例では、価格交渉ばかりに意識が向き、デューデリジェンスやPMIの準備が不十分だったケースがよく見られます。
たとえば、主要顧客への依存度やキーマン社員の退職リスクを十分に確認しないまま買収し、成約後に業績が急落することがあります。
また、企業文化の違いを軽視すると、従業員の離職や現場混乱が起こりやすくなります。
M&Aの失敗は契約前ではなく、契約後に表面化することも多いため、交渉・DD・PMIを一体で考えることが重要です。

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