創業融資の申し込みをしたいけど、事業の準備が忙しくて、書類を作成している時間がない方は多いのではないでしょうか。そのようなときは、書類作成の専門家である行政書士に相談してみましょう。
今回は、創業融資を行政書士に相談するメリットやデメリットについて解説します。
創業融資を行政書士に相談するメリット
行政書士は、書類作成の専門家であり、創業融資の申し込みに必要な書類も作成してくれます。日本政策金融公庫の創業融資に申し込む際は、借入申込書や創業計画書などの書類が必要です。
しかし、創業時期は事業の準備で忙しく、融資の書類を作成する時間を取れない方がほとんどです。行政書士に依頼すれば、クオリティが高い書類を作成してくれるので、事業の準備に時間を使えるでしょう。
創業融資の審査は、創業計画書をもとに行われます。完成度が高い創業計画書を作成すれば審査に通りやすくなるだけでなく、利率が低くなったり、融資額を増やしたりできます。
創業時期の事業主の方は、経営に関する知見が不足していて、説得力が高い創業計画書を作成できないケースもあります。創業融資の審査に通らなくては事業を始められない事態になるので、行政書士に相談して創業計画書の作成を手伝ってもらうといいでしょう。
創業融資の際に必要な書類は「【税理士解説】創業融資の申請で必要な書類・手続きとは?」の記事内で分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
創業融資を行政書士に相談するデメリット
創業融資を行政書士に相談するデメリットは、依頼するのに費用がかかる点です。融資に関する書類作成の報酬は行政書士により異なりますが、一般的に融資額の3~5%です。自分で融資審査に通過できるクオリティの創業計画書を作成できれば、わざわざ行政書士に費用を払って依頼する必要はありません。
また、融資額が多すぎたり、その他に借金があったりして、明らかに融資審査に通らない方は、行政書士に相談しても結果は変わりません。審査に通過するために融資希望額を減らすなど条件を変えられないのであれば、行政書士に相談する意味はないでしょう。
行政書士は書類作成の専門家ですが、融資に詳しくない行政書士もいます。融資に詳しくない行政書士に相談してしまうと、審査に通る創業計画書のコツが分からなくて、的外れな創業計画書が出来上がるので注意が必要です。
事前にホームページなどで、創業融資の実績があるかを調べるといいでしょう。また、税理士資格も保有している行政書士に依頼すると安心です。
まとめ
行政書士に創業融資の相談を行う一番のメリットは、完成度が高い事業計画書を作成してくれる点です。完成度が高い事業計画書を作成できれば、融資審査に通過しやすくなる・金利が低くなる・融資限度額を増やせる、など多くの恩恵を受けられます。
ただし、行政書士に依頼すると、一般的に融資額の3~5%の報酬を支払う必要があります。自分で審査を通過できるクオリティの創業計画書を作成できれば、行政書士に相談する必要はないでしょう。
融資関連の書類作成に詳しくない行政書士もいるため、実績のある行政書士や税理士資格も保有している行政書士に依頼することが大切です。
行政書士以外で、創業融資の相談先については「創業融資の相談はどこにした方が良い?支援機関・士業をご紹介」の記事を参考にしてください。