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2022.12.14 創業融資

【2024年最新版】東京都中央区の創業融資制度を分かりやすく解説

東京都中央区には八重洲や銀座・日本橋・晴海など、商業やビジネスの中心地が集まっています。交通の便も良いので、これから事業を始める人にとって人気の場所です。

そんな東京都中央区は創業者を支援するために、低利で融資を受けられる制度を設けています。

今回の記事では、東京都中央区が実施する創業融資について解説していきます。

東京都中央区の創業融資制度の概要・対象者・条件は?

東京都中央区は中小企業を振興するために、運転資金や設備導入資金の融資を低利で受けられる制度を整えています。実際に融資をおこなうのは指定された金融機関ですが、中央区が利子の一部を負担する仕組みです。

中央区では、事業者を支援するために「中央区商工業融資」を設けています。「中央区商工業融資」は、「継続支援資金融資」・「小口支援融資」・「創造支援資金融資」・「応援資金融資」の4つに分類されます。

中央区が実施する融資の中で、創業時に利用できるのは「創造支援資金融資」です。

「創造支援資金融資」は、これから中央区で創業する個人、または中央区で創業して1年未満の個人を対象にした融資です。融資利率は年1.8%ですが、中央区が1.5%を負担するため、実質的な負担率は0.3%となります。融資限度額は1,500万円ですが、これから創業する方は準備できた自己資金の範囲内までとなります。

融資された資金は、事業の運転資金や設備資金に使えます。

制度名創造支援資金
資金使途運転資金および設備資金
対象者これから中央区内で事業を始める個人中央区内で事業を始めて1年未満の個人
融資限度額1,500万円
利率1.8%のうち1.5%を中央区、0.3%を本人が負担
返済期間7年間(据置6ヵ月以内を含む)
担保・保証人条件による

情報元:中央区商工業融資の概要

このように地方自治体が独自に設けている融資を「制度融資」と呼びます。

東京都中央区の創業融資制度を受ける流れ

中央区の制度融資は、中央区役所7階の商工観光課相談融資係が担当しているため、申し込む際は電話等で連絡をします。電話番号は下記となります。

03-3456-5333(受付:平日9時〜17時)

その後、専門の経営相談員による面談をおこなったら、指定金融機関で融資の申し込みをする流れです。

個人の方が創業融資を申し込む際の必要書類は次の通りです。

  • 創業計画書
  • 事務所の賃貸借契約書または自己所有確認書類
  • 登記簿謄本の原本(法人で創業済みの場合)

創業計画書は中央区のホームページよりダウンロードできます。

創業計画書は融資あっせんの可否を決める重要な書類なので、記載した内容について論理的に答えられるようにしておきましょう。

創業計画書の作成に不安がある方は、専門家に相談することをおすすめします。創業融資の相談を検討している方は、「創業融資の相談はどこにした方が良い?支援機関・士業をご紹介」の記事をご参考にしてください。

2回目の面談以降で、下記の書類も求められます。

法人個人
融資あっせん申込書融資あっせん申込書
法人登記簿謄本前年の確定申告書(控)
印鑑証明書(法人・代表者)印鑑証明書
納税証明書納税証明書
決算書・申告書前々年の確定申告書(控)
月次試算表(決算翌月~最近)売上高確認書類(今年1月~最近)
法人実印個人実印
許可、認可証(許認可事業の場合)許可、認可証(許認可事業の場合)
事業所賃貸借契約書と家賃領収書事業所賃貸借契約書と家賃領収書
積書(設備資金申込の場合)積書(設備資金申込の場合)

東京都中央区で受けられるそのほかの創業融資制度

東京都中央区独自の創業融資制度ではありませんが、そのほかにも創業融資制度はあります。

東京都の制度融資

中小企業経営力強化資金に関する東京都の制度融資は、東京都・東京信用保証協会・指定金融機関が協力して実施している支援策です。この制度の特徴は、最大3,500万円という融資限度額の広さにあります。

また、年利1.5%から2.5%という低金利で資金を借り入れることができる点も大きな魅力と言えるでしょう。利用を希望する場合は、東京信用保証協会による保証を受ける必要があります。事業を拡大したい中小企業にとって、この融資制度は貴重な資金調達の手段となり得ます。

日本政策金融公庫の創業融資

日本政策金融公庫からの創業融資は、起業家や新規事業者にとって大きな支援となります。この公庫は、政府が全額出資する機関で、無保証人の条件で創業時の融資を行っています。

さらに、新創業融資制度や中小企業経営力強化資金など、多様な融資オプションを提供。これにより、新しいビジネスの立ち上げや、事業の拡大を計画している方々が、より容易に必要な資金を確保できるようになっています。

日本政策金融公庫の創業融資については、「日本政策金融公庫の創業融資を申請した方が良い人とは?必要書類についても解説」の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

まとめ

東京都中央区には、これから事業を始める方を支援する「創造支援資金」という融資あっせん制度があります。中央区による利子補給があるため、低利で融資を受けることが可能です。

融資を受ける際は窓口である商工観光課相談融資係に電話をして、専門家との面談の日時を決めます。その後、指定金融機関で融資の申し込みをすれば手続きは完了です。

創業当初は利息が大きな負担となるため、お得に利用できる中央区の創業支援資金を利用しましょう。

また、創業融資については、こちらの記事「【徹底ガイド】創業融資とは?種類ごとのメリット・デメリット・流れをご紹介!」で解説しているので、ぜひご覧ください。

創業融資については、弊社「ストラーダ税理士法人」で無料相談を実施しています。豊富な実績がございますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者
宮口 奨平
中小企業診断士
求人メディア運営会社に入社後、業務改善・経理等の業務に従事。 中小企業診断士資格を取得後、ストラーダに入社して、経営コンサルティング、融資や補助金の申請業務等に従事している。 クライアントニーズの本質を追求したサービス提供することをモットーとしている。趣味はマラソン。
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