事業承継を計画的にやらないと、事業が不安定となり、事業の継続が困難となります。
あなたが長年苦労して築き上げた財産の大部分を失う可能性があります。

事業承継が困難なケースとしては、何種類かあります。例として、3つご紹介します。

  • 高齢の社長が経営権を高齢になるまで握っていたために、事業継承をするタイミングを逸してしまい、うまくいかないケース
  • 急に社長が脳卒中で亡くなってしまい、十分の引継ぎができないまま進んでしまったケース
  • 社長が急死してしまい、遺言書を作成していなかったために、株の争いになったケース

これらに共通することは、事前の計画していないことにより、多大な損失を被っています。
せっかく長年苦労して作り上げた事業ですので、次世代へのバトンを正確に渡さないと今までの苦労が水の泡になってしまいます。

中小企業庁のデータによると、事業承継のタイミングが「ちょうどよい時期」だと回答する方の多くは、43.7歳です。一方で、引退される時期は、60歳~70歳の間が平均的です。

そう考えると、事業承継に必要な年数は、平均的には約20年の歳月が必要だということです。

中小企業の事業承継に関するアンケート調査

なぜ、事業承継にはこんなにも長い時間がかかるのでしょうか。
株を移せば事業承継が終わりという話ではなく、後継者があなたと同様の経営センスを育成して事業承継が完了します。後継者の育成には長い時間がかかるのです。