失敗しない起業をするには、念入りに情報収集し、起業を決めたら早急に行動することが重要です。そのためにはまず以下の様な自己分析を行うことが必要です。

3つの観点からアイディアを考えると、長く続けられる事業を作ることができます。

やりたいこと

ご自身が事業としてやりたいことを洗い出してみましょう。やはり、好きでないと長続きしません。この段階においては、事業として成り立つか否かは関係なく、ただ好きなことを列挙してみてください。
現実的に無理か否かにかかわらず、事業として「やりたいこと」を考えてみてください。

できること

やりたくても、能力がなければ、事業にすることができません、そのため、「やりたいこと」の中でもご自身ができることを抽出してください。現時点で能力がなくても、例えば、数か月勉強をすればできるようになることも事業案として残しておきましょう。

お金になること

金銭を受け取れる事業なのかを考えましょう。しかし、ここで、あまりにも厳しく考える必要はありません。「お金になること」は別の言い方をすると、「お客様に価値を提供できること」です。

お金の価値とは、人それぞれ違います。
ご自身の価値観だけで、お金にならないと決め付けることのないようにしてください。

例えば、47歳の田中勇夫さんは、盆栽を趣味にしていました。
田中さんは、休日になると色々な展覧会に出向き、盆栽の奥深さを感じるとともに、展覧会に出品されるような展示品を見て、「私には到底できない」と思っていました。ご自身では、自身が作る盆栽は、みんなが憧れる展覧会の立派な盆栽とは似ても似つかない、地味で特に抜きんでる特徴もないような盆栽だと思っていました。高校生の娘には、田中さんの盆栽は何の魅力もない盆栽だと茶化される始末でした。

ある時、仲間の福田さんに誘われて、田中さんの作品も展覧会に出品する機会を得ました。他の作品に比べると田中さんの盆栽は華やかさがないために、初めは注目を集めませんでしたが、一部の人達が田中さんの盆栽に魅力を感じて、田中さんの盆栽の前に人が集まるようになりました。

開業時の従業者数

仲間と一緒に展覧会に出品しているうちに、知り合いから、田中さんの盆栽を売ってくれないかという要望を少しずつ頂くようになりました。
自分の盆栽技術は趣味であって到底売るに値するものではないと思っていた田中さんですが、実際展示会に出品してみて多くの方がみるようになり、ご自身の作品の価値がわかるようになりました。
このように、お金の価値はご自身で決めるものではなく、周りの人が決めるものなのです。

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