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山田それでは今回は前回の続きの年末調整についてです。
星野そういえば、経理の年間のスケジュールを教えてもらった時に、12月あたりに年末調整がでてきましたね。
山田その通りです。年末調整とは、確定申告の簡易版と理解してください。
つまりは、1年間の所得計算を年末調整という仕組みで行います。
星野そういうことですか。サラリーマンの時は、経理の言われるがまま資料を提出していたので、本質がわかりませんでした。私の所得の計算をしてくれていたんですね。
山田もちろんです。
年末調整はご存知の通り、年中に概算で徴収していた源泉所得税を年に1回、正確に計算する手続きです。
その名の通り、年末に実施されます。会社は1月20日までにその結果を受けて追加納付又は還付請求をします。
星野確かに、住宅を購入した年の翌年の1月頃給料が増えた気がしました。それが、還付ですか?
山田そうです!マイホームをローンで購入された方には、住宅ローン控除という控除制度がありますので、その分が返金されてきたのだと思います。
星野経理はいろいろやってくれたんですね。
それを元に、1月末までに法定調書(所得税法や相続税法上、提出することが定められている資料のことです。)という書類を税務署に提出しなければなりません。
星野従業員のためにそこまでしなければいけないんですね。というか、サラリーマンの時は、会社はそこまでやってくれていたのですね。知りませんでした。
山田星野さん、サラリーマンの時に、12月頃に経理課に資料を出してくれと言われませんでしたか?
星野確かに、言われた記憶があります。確か、生命保険料の控除証明書や地震保険料の控除証明書の提出を求められました。
山田そうです。顧問の税理士から同じことを言われると思いますよ。
星野はい、その時までに用意しておきます。
山田従業員がたくさんいる会社であればそれを専門に手続きやってくれる人を雇えますが、そうでなければ、外部の税理士や社会保険労務士に依頼するなど少し手間がかかりますので、頭の片隅に置いておいてください。
星野なるほど、サラリーマンの時は税金を差し引いた後でお金が振り込まれていましたが、経営者になると、自分で税金の申告をしないといけないから、支払想定税金を加味した上で会社の現金を考えないといけないということですね。
山田さすが星野さん素晴らしいです。それでは今日はこの辺りで。
まとめ
年末調整は、確定申告の簡易版(1月1日~12月31日までの1年間の所得)