融資や補助金を申請する際は、事業計画書の提出を求められます。しかし、事業の運営などで忙しく、事業計画書を作成する時間がない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はChatGPTを使って事業計画書を作成できるのか試してみました。
ChatGPTで事業計画書を作れる?
実際にChatGPTで事業計画書を作ってみました。指定した条件は、場所とターゲット・業種など簡単な項目のみです。
オシャレなカフェ「ChicCafé」事業計画書
1. はじめに 「ChicCafé」は、東京都中央区日本橋に位置し、忙しいOLさんがリラックスして楽しむことができる、おしゃれなカフェです。ここでは、美味しいコーヒーと軽食を提供しながら、居心地の良い空間を提供します。
2. ビジョンとミッション
- ビジョン:OLたちにとってのリフレッシュタイムを演出し、仕事とプライベートのバランスをサポートする場所となること。
- ミッション:高品質な飲食メニューとくつろぎの空間、お客様に満足と幸福感を提供すること。
3. 市場調査と目標層
- 東京都中央区日本橋はビジネス街であり、多くのOLがエリアで働いています。
- ターゲット層:20代から40代の働く女性、特にOLやビジネスウーマン。
4. メニューとサービス
- ハンドドリップコーヒーやエスプレッソ、ハーブティーなどのドリンクメニュー。
- シーズンごとに変わる軽食やスイーツ。
- ラップトップやノートの持ち込み歓迎、Wi-Fi完備。
5. 戦略マーケティング
- SNSプラットフォームを活用した魅力的な写真や投稿で顧客の関心を重視。
- 周辺オフィスへの配達サービスやランチメニューの提供。
- イベントやワークショップの開催。
6. 売上予測と収益性
- 初年度の売上目標: XXX万円。
- 売上の主な源泉:ドリンク・フード販売、テイクアウト、デリバリーサービス。
7. 資金調達と予算
- 資金調達源: セービングス、投資家からの資金、銀行融資。
- 初期投資:店舗賃料、内装・設備、食材調達、広告宣伝費など。
8. 経営チーム
- オーナー(経営者)
- シェフ・キッチンスタッフ
- サービススタッフ
9.スケジュール
- 設立準備:YYYY年MM月
- グランドオープン:YYYY年MM月
10. リスクと対策
- 競争競争の増加に対する差別化戦略の構築。
- 食材の供給安定化のためのサプライヤーとの良好な関係構築。
11. 結論 「ChicCafé」は東京都中央区日本橋において、OLたちがリラックスして過ごすことのできる、おしゃれで心地よいカフェを提供し、お客様に満足と幸福感をもたらすことを目指します。
以上の例としてのOL向けのオシャレなカフェ「ChicCafé」の事業計画書の一部です。 具体的な詳細や数値は、あなたのビジョンやニーズに合わせて調整してください。地域の優先に従って計画書を作成し、家の専門的なアドバイスを受けることもお勧めします。
内容に詰めが甘い部分があるものの、数分でこの事業計画書を作成するのは驚きです。
オシャレな雰囲気のある店の名前を付けてくれたので、店名で悩んでいる方は試してみる価値があるのではないでしょうか。
また、事業を始めるうえで最重要項目となる、ターゲットの設定も明確です。
東京都中央区日本橋はビジネス街であり、女性も多く働いています。年齢層はおしゃれなカフェを好む人が多い20~40代に設定して、SNS映えにも言及されています。
事業計画書を作成するたたき台として、十分に使えるレベルです。ただし、あくまでたたき台にできるだけで、このまま融資や補助金を申し込んでも、審査に通過しません。
より具体的で明確な事業計画書にする必要があります。
ChatGPTで条件を具体化して事業計画書を作ってみた
より具体的で説得力のある事業計画書を作成するために、より細かくChatGPTに質問してみましょう。
1.ワークフレンドリーな環境
カフェ 内には、ラップトップを広げて作業したり、会議を行ったりするためのスペースを広げることが重要です。電源コンセントや高速Wi-Fiの提供、静かで集中できる席の確保など、OLたちが効率的に仕事を進めることができる環境を整えましょう。
2. 健康的な食事オプション
OLたちが 健康的な食事を楽しむことができるように、バランスの取れたメニューや軽食を提供します。 低カロリー、ビーガン、グルテンフリーなど、様々なダイエタリーのニーズに対応した選択肢をご用意できることで、顧客のニーズに応えられます。
3. イベントとワークショップ
OLたちが 楽しめるイベントやワークショップを定期的に開催します。仕事関連のセミナーやネットワーキングイベント、カフェラテアートのワークショップなど、途中プログラムを提供することで、顧客の参加を促進しますします。
4. オリジナルメニューとデザイン
特別カフェ体験を提供するために、独自のドリンクや料理メニューを提供します。 季節ごとの限定メニューや、カフェオリジナルのカクテルやデザートをご用意することで、お客様に驚きとまた、内装やインテリアもモダンで魅力的なものにするデザインで、独自性をアピールします。
5. 顧客の声に耳を傾ける
定期的なアンケートやフィードバック、顧客のニーズや意見を捉えましょう。そのフィードバックを元に、メニューやサービスの改善を行い、顧客の満足度を高める努力を続けます。
6. コンシェルジュサービス
OL の多忙なスケジュールをサポートするため、会議の予約やタクシー手配、荷物の預かりなどのサービスを提供します。 お客様の便益を考えたカスタマーサポートを展開することで、特別感を演出しますします。
これらの要素を組み合わせて、他のカフェとは一線を画した特別なカフェ体験を提供することで、東京都中央区日本橋のOLたちに魅力的な場所を提供できるでしょう。
他のカフェとの差別化をするために、何をしたらいいかを質問したところ、かなり具体的な回答がありました。
コンシェルジュサービスは独自性があり、カフェのコンセプトを決定するヒントになるのではないでしょうか。
このように、具体的にChatGPTに質問をしていけば、レベルの高い事業計画書が完成しそうです。
まとめ
ChatGPTは、融資や補助金の申請に必要な事業計画書を作る際に活用できます。事業計画書を作成したことがない人は、ChatGPTが作成したものを参考にすると、大幅な時間短縮になるでしょう。
ただし、大雑把な質問をするだけでは、詰めが甘い事業計画書ができあがってしまいます。知りたいことを細かく指定して、ChatGPTが答えやすいように質問するといいでしょう。
ChatGPTの回答が正しいか自信が持てないのであれば、税理士などの専門家に相談しながら事業計画書を作成するといいでしょう。
またこちらの記事「経理業務でChatGPTはどのように活用できるのか?今後の未来と現在の課題も解説」で経理とChatGPTの活用法について解説しているので、お読みください。