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会社設立
2022.10.31

会社設立にかかる費用を会社形態別に分かりやすく解説

会社設立にかかる費用を会社形態別に分かりやすく解説

株式会社は資本金1円で設立できますが、実際に会社を設立するにはその他の費用が発生します。会社設立後の運営費を確保するために、設立費用をしっかりと把握しておくことが大切です。

今回は、会社設立にかかる費用や設立後に発生する費用について解説します。

会社設立にかかる費用

会社設立にかかる費用

まずは、株式会社と合同会社を設立する際の費用について解説します。

株式会社の設立にかかる費用

株式会社の設立には、印紙代や登録免許税などが発生します。

  • 収入印紙代(定款用):40,000円
  • 定款の認証手数料:30,000円~
  • 定款の謄本手数料:2,000円
  • 登録免許税:150,000円(または資本金×0.7%の高い方)

合計で約22万円発生しますが、資本金額や謄本のページ数などにより変動があります。

合同会社の設立にかかる費用

合同会社の場合は、株式会社よりも多少安価に設立可能です。

  • 収入印紙代(定款用):40,000円
  • 定款の認証手数料:0円
  • 定款の謄本手数料:0円
  • 登録免許税:60,000円(または資本金×0.7%の高い方)

合同会社の設立では定款の認証と謄本手数料が不要なので、株式会社よりも費用をかけずに設立できます。

株式会社と合同会社の会社設立費用の比較表

これまで株式会社と合同会社の、会社設立時にかかる費用を解説してきました。ここで、分かりやすいように、比較表にまとめてみましたので、ご参考ください。

株式会社合同会社
収入印紙代(定款用)40,000円40,000円
定款の認証手数料30,000円~0円
定款の謄本手数料2,000円0円
登録免許税150,000円(または資本金×0.7%の高い方)60,000円(または資本金×0.7%の高い方)

手間をなくすのであれば司法書士へ依頼

先ほど紹介した設立費用は、すべて自分で手続きをおこなった場合の費用です。

会社設立の前後は何かと忙しいものなので、手間を少しでも減らしたいという方は司法書士に依頼しましょう。会社設立の手数料は司法書士により異なりますが、おおむね20〜30万円です。

会社設立後に発生する費用

会社設立後に発生する費用

続いては、会社設立後に事業を運営できる状態にするための費用を解説します。

1人で仕事をおこなう場合にかかる費用

1人で仕事をおこなうために、最低限必要な費用は以下の通りです。

  • パソコン:5万円~
  • プリンター:1万円~
  • 文房具、事務用品:5,000円~
  • 名刺:1,000円~
  • 通信費(インターネット、スマートフォン):8,000円~

この他に、事務所を借りるのであれば家賃、Microsoftワードなどのオフィスソフトや会計ソフトが必要となる場合もあります。

従業員を雇って仕事をおこなう場合にかかる費用

従業員を雇えば早いスピードで事業を成長させられますが、オフィス賃料などの出費も大幅に増えます。

社長と従業員2人で事業をする場合は、下記の費用がかかることが予想されます。

  • パソコン:15万円(5万円×3台)
  • プリンター:1万円~
  • 文房具、事務用品:15,000円~
  • 名刺:3,000円
  • オフィス賃料:120万円(10万円×12か月)
  • デスク、チェアー:10万円
  • 通信費:14,000円

この他に、ホームページ制作や販売する商品の仕入代金などが、必要に応じて発生します。 

事業が動き出した後の人件費や社会保険料なども考慮して、キャッシュフローを考えるようにしましょう。

起業時にかかるお金については、こちらの記事「起業の準備期間に学んでおくべきお金の知識〜資金調達・管理の基本から節税対策まで〜」で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

まとめ

会社設立にかかる費用を会社形態別に分かりやすく解説

会社を設立するには、株式会社で約22万円、合同会社で約10万円の費用が発生します。

事業を営むには会社設立だけでなく、パソコンや名刺など仕事をする環境を整えるための費用も必要です。

総額でいくらかかるのか把握をして、余裕をもって事業を運営できるようにしましょう。

また会社設立後にかかる税金については、こちらの記事「会社設立後にかかる税金まとめ!いつから納税義務は発生する?」でまとめていますので、ぜひご確認ください。

この記事の監修者
山田 直輝
税理士公認会計士行政書士
2009年公認会計士試験に合格、その後、Deloite Touche Tohmatsu(有限責任監査法人トーマツ)に入所し、メーカー、サービス業、学校、商社等の上場一部企業の会計監査や内部統制監査を行う。監査班では、監査の主任業務を経験した。その後、アドバイザリー部門に部署異動をして、ベンチャー企業支援、賠償業務算定の構築や上場支援業務、企業リスクにおけるリスクマネジメント業務を行う。上場は、リクルートの上場経験を有する。2015年に独立して、ストラーダ税理士法人を設立。「敷居が高くて堅苦しい」税理士のイメージを払拭し、「初めての方でも馴染みやすい」税理士でいることをモットーにしている。趣味は、愛娘と遊ぶこと。
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