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2023.03.31 税理士

税理士にスポット相談したときの費用・料金の相場はいくら?

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確定申告や相続税申告、補助金申請、税務調査対応など、税金に関する手続きが必要になったとき、「この業務だけ税理士にお願いできないだろうか」と考える方は多いでしょう。税理士は毎月の顧問契約だけでなく、特定の業務を単発で依頼できるスポット相談にも対応しています。

ただし、実際に依頼を検討する際に気になるのが費用や料金の相場です。個人の確定申告をスポットで依頼した場合はいくらかかるのか、法人の決算や相続税申告ではどの程度の報酬が必要なのか、事前に目安を知っておきたいという方も多いはずです。

本記事では、税理士のスポット相談とは何かという基本から、個人・法人別の費用相場、顧問契約との違い、依頼時の注意点までを分かりやすく解説します。税理士へのスポット依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

税理士の「スポット相談」とは?顧問契約との違い

税理士の「スポット相談」とは?顧問契約との違い

税理士への依頼方法には、大きく分けて「スポット相談(スポット契約)」「顧問契約」の2つがあります。どちらを選ぶかによって、契約期間や料金体系、サポート内容が大きく異なります。

税理士のスポット相談とは、特定の業務のみを単発で依頼する契約形態のことです。たとえば、確定申告だけを依頼する、相続税申告のみを任せる、税務調査の立ち会いだけをお願いする、といったケースが該当します。継続的な月額報酬は発生せず、依頼した業務ごとに報酬を支払うのが特徴です。

一方、顧問契約は、毎月一定の顧問料を支払い、継続的に税務・会計のサポートを受ける契約です。日々の記帳指導や税務相談、節税対策の提案、決算・申告業務までを包括的にサポートしてもらえます。

両者の違いをまとめると、次のとおりです。

スポット相談 顧問契約
単発・案件ごと 原則として継続(毎月)
業務ごとの報酬 月額顧問料+決算料など
原則として限定的 随時相談可能
特定業務だけ依頼したい人 継続的にサポートが必要な人

このように、税理士のスポット相談と顧問契約は、目的や状況によって使い分けるものです。自分がどの程度のサポートを必要としているのかを整理したうえで、最適な契約形態を選ぶことが大切です。

税理士スポット相談の費用・料金相場

税理士スポット相談の費用・料金相場

税理士にスポット相談を依頼する場合の費用は、依頼する業務内容によって大きく異なります。単発の面談相談であれば数千円から依頼できますが、相続税申告や税務調査対応のように専門性が高く、作業量の多い業務では数十万円単位になることもあります。

ここでは、代表的なスポット業務ごとに一般的な料金相場を解説します。あくまで目安であり、取引件数や売上規模、財産額、資料の整理状況などによって変動する点は理解しておきましょう。

単発の税理士相談(面談・オンライン)の相場

税理士に単発で相談する場合の費用相場は、1回あたり5,000円~1万円程度が一般的です。時間は30分から1時間程度が目安となります。

最近ではオンライン対応の税理士も増えており、地域に関係なく依頼できるケースが一般的になっています。初回無料相談を実施している事務所もありますが、具体的な税額計算や個別判断に踏み込む場合は有料となることが多い点に注意が必要です。

単確定申告・決算のスポット料金

確定申告や法人決算をスポットで依頼する場合の相場は、事業規模や取引量によって幅があります。

申告内容 費用相場
法人決算申告 10万円~30万円
個人の確定申告 3万円~20万円

法人の場合、取引件数が多い、消費税申告がある、税務上の論点が複雑などの事情があれば費用は高くなります。個人事業主の場合も、事業所得の有無や記帳状況によって料金が変動します。

毎月の顧問契約がある場合、決算料は顧問料の6か月分程度が目安とされることが多く、スポット契約だからといって必ずしも大幅に安くなるとは限りません。1年分の取引内容をまとめて確認する必要があるためです。

単確定申告・決算のスポット料金

相続税申告は、スポット依頼の代表的な業務の一つです。一般的な費用相場は、遺産総額のおおむね1%が目安とされています。

たとえば、遺産総額が1億円の場合、報酬は100万円前後が一つの目安になります。ただし、不動産の数が多い、非上場株式が含まれるなど評価が複雑な場合は、加算報酬が発生することがあります。

また、生前贈与などで事前に対策をしている場合は、相続税申告時の作業負担が軽減されるため、結果的に費用を抑えられるケースもあります。

補助金申請・コンサルのスポット料金

補助金申請をスポットで依頼する場合、料金体系は主に「着手金型」「成功報酬型」に分かれます。

業務内容 費用相場
補助金申請(着手金型) 着手金3万円~10万円+受領額の10%
補助金申請(成功報酬型) 着手金なし+受領額の15%~30%

着手金がある場合は成功報酬が低めに設定される傾向があり、着手金なしの場合は成功報酬率が高くなるのが一般的です。

経営コンサルティングを強みとする税理士事務所では、補助金申請を資金調達支援の一環として提供していることもあります。申請書の作成支援だけでなく、事業計画の策定までサポートする場合は、コンサル費用が別途発生するケースもあります。

税務調査対応をスポット依頼した場合

税務調査の立ち会いをスポットで依頼する場合の費用は、内容や日数によって変動しますが、5万円~20万円程度が一つの目安です。

主な費用内訳は次のとおりです。

  • ・事前打ち合わせ
  • ・税務調査当日の立ち会い
  • ・修正申告書の作成

経営コンサルティングを強みとする税理士事務所では、補助金申請を資金調達支援の一環として提供していることもあります。申請書の作成支援だけでなく、事業計画の策定までサポートする場合は、コンサル費用が別途発生するケースもあります。

調査が1日で終了するケースもあれば、数日にわたることもあります。修正申告が必要になった場合は、別途申告報酬が発生することもあります。

税務調査は対応を誤ると追徴課税や加算税につながる可能性があるため、不安がある場合は早めに税理士へ相談することが重要です。スポットであっても、専門家が同席することで精神的な負担を軽減できるというメリットもあります。

税務顧問の場合の料金相場については「税務顧問の相場料金はいくら?具体的な業務内容を解説」の記事をご確認ください。

税理士に決算のみを依頼する場合の費用は、「税理士に決算のみを依頼した場合の費用・料金はいくら?」の記事内で分かりやすく解説しているので、あわせてお読みください。

税理士にスポット相談すべきタイミング

税理士にスポット相談すべきタイミング

税理士へのスポット相談は、特定の手続きや問題が発生したときだけでなく、「判断に迷ったとき」や「状況が変わったとき」に活用するのが効果的です。早い段階で専門家の意見を聞くことで、申告ミスや余計な税負担を防ぐことができます。

代表的なタイミングは、次のとおりです。

  • ・確定申告や法人決算が近づいている
  • ・売上が急増し、税額が大きく変わりそう
  • ・消費税の課税事業者になった
  • ・起業や法人設立を検討している
  • ・相続が発生した、または将来の相続が不安
  • ・税務署から通知や税務調査の連絡があった
  • ・補助金申請や資金調達を検討している

特に注意したいのは、「期限がある手続き」です。相続税申告は10か月以内、確定申告は毎年期限が決まっています。直前に慌てて依頼すると、資料不足や検討不足のまま進めることになりかねません。

また、売上増加や事業拡大など前向きな変化も相談の好機です。税額が大きく変わるタイミングでは、節税や資金繰りの見直しが必要になることがあります。

税理士へのスポット相談は、「問題が起きてから」ではなく、「少しでも不安を感じたとき」に利用するのが理想です。

無料相談と有料相談の違い

無料相談と有料相談の違い

税理士に相談しようと考えたとき、「無料相談で十分なのか、それとも有料相談を選ぶべきか」と迷う方は少なくありません。両者の違いを理解しておくことで、自分の目的に合った相談方法を選びやすくなります。

無料相談は、主に初回面談として設定されているケースが多く、事務所の雰囲気や税理士との相性を確認するための機会という位置づけです。一般的には30分から1時間程度で、概要説明や方向性のアドバイスを受けられます。

一方、有料相談は具体的な資料をもとに、踏み込んだアドバイスや税額の試算、個別事情を考慮した判断を行うものです。実務的な内容まで踏み込むため、責任の範囲も明確になります。

違いを整理すると、次のとおりです。

無料相談 有料相談
概要説明・方向性の確認 個別具体的なアドバイス
短時間(30分~1時間程度) 必要に応じて柔軟
税額試算・具体的判断は原則行わない 必税額試算・具体的判断を行うことが多い
相性確認・契約前提の説明が目的 問題解決・実務対応が目的

無料相談では、次のような内容が中心になります。

  • ・顧問契約やスポット契約の説明
  • ・おおまかな費用の目安
  • ・依頼した場合の流れ
  • ・一般的な制度の説明

一方、次のようなケースでは有料相談が適しています。

  • ・具体的な税額を知りたい
  • ・複数の選択肢のうちどれが有利か判断したい
  • ・過去の申告内容に問題がないか確認したい
  • ・相続や法人設立など重要な意思決定を控えている

また、国税局の電話相談センターなど公的な無料相談窓口もありますが、一般的な制度説明が中心で、個別事情に踏み込んだ助言は受けにくいのが特徴です。税理士への有料相談は、具体的な数字や資料をもとに判断できる点が大きな違いといえます。

スポット契約で失敗しないためのチェックポイント

スポット契約で失敗しないためのチェックポイント

税理士にスポット契約で依頼する場合は、業務内容と費用の範囲を事前に明確にしておくことが大切です。単発契約は便利な反面、認識のズレがあると追加費用やトラブルにつながることがあります。

特に確認しておきたいポイントは次のとおりです。

確認項目 チェック内容
業務範囲 どこまで対応してもらえるか
追加費用 修正や追加作業は別料金か
報酬総額 最終的にいくらかかる見込みか
契約書 内容が書面で明示されているか

例えば、確定申告の依頼でも「申告書の作成のみ」なのか「資料整理や節税アドバイスまで含む」のかで内容は大きく変わります。見積書の内訳や成功報酬の計算方法が明確かどうかも重要です。

また、説明が分かりやすいか、質問しやすいかといった相性も判断材料になります。初回相談時に疑問点を整理し、納得したうえで契約することが、スポット契約で失敗しないための基本です。

確実性や安心感を重視するなら税理士スポット相談を

まとめ

税理士にスポット相談を依頼した場合の費用・料金相場は、業務内容によって大きく異なります。単発の相談であれば数千円から利用できますが、確定申告や決算、相続税申告、税務調査対応など専門性が高い業務では数万円から数十万円になることもあります。

スポット契約は、必要なときに必要な業務だけを依頼できる柔軟な方法です。個人事業主の確定申告や法人の年一決算、相続発生時の申告対応など、状況に応じて活用できます。一方で、業務範囲や報酬条件を事前に確認し、納得したうえで依頼することが大切です。

税務手続きの中には、自分で対応できるものもあります。しかし、申告ミスや計算誤りは、後の追徴課税や加算税につながる可能性があります。確実性や安心感を重視するのであれば、税理士へのスポット相談を選択肢の一つとして検討する価値は十分にあるでしょう。

なお、近年はパパ活やギャラ飲みによる申告漏れが問題となり、実際に摘発事例も出ています。詳しくは「【申告漏れ注意!】ギャラ飲み・パパ活の脱税に注意!税務署がどのように見つけるのか?」の記事もあわせてご確認ください。

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この記事の監修者
山田 直輝
税理士公認会計士行政書士
2009年公認会計士試験に合格、その後、Deloite Touche Tohmatsu(有限責任監査法人トーマツ)に入所し、メーカー、サービス業、学校、商社等の上場一部企業の会計監査や内部統制監査を行う。監査班では、監査の主任業務を経験した。その後、アドバイザリー部門に部署異動をして、ベンチャー企業支援、賠償業務算定の構築や上場支援業務、企業リスクにおけるリスクマネジメント業務を行う。上場は、リクルートの上場経験を有する。2015年に独立して、ストラーダ税理士法人を設立。「敷居が高くて堅苦しい」税理士のイメージを払拭し、「初めての方でも馴染みやすい」税理士でいることをモットーにしている。趣味は、愛娘と遊ぶこと。
この監修者のプロフィールを見る

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