2015年の中小企業白書のデータに基づくと、10年後に生存している企業は26%です。
74%の企業が何かしらの理由で倒産していることになります。

開業後の生存年数

2015年中小企業白書

しかし、そこまで怖がる必要はありません。

中小企業白書で発表している倒産理由を見ますと、経営者としての基礎的な仕事をしていないために、倒産するケースがほとんどです。経営者の仕事は何だと思いますか?

  • 売上が予想以上に上がったことをいい事に、交際費にお金を使いすぎて、お金が無くなり本業に投資するお金がなくなり、事業が低迷した
  • 得意先1社の売上から、会社の9割以上の売上が上がっており、その得意先が倒産したことに伴って自社も倒産した
  • 節税だけに目が行ってしまい、事業として不必要なものにお金を出費した
  • 事業計画書も作らず、自身の感覚だけで過大な設備投資を行ったが、実は儲からない事業であった

今、列挙した事例にあなたは経営者として違和感を覚えたでしょうか?違和感が特になかった人は気を付けたほうが良いでしょう。

お金の管理の徹底やしっかりとした事業計画を策定して設備投資を行うことは経営者としては当然の仕事です。当然の仕事を全うしていれば、会社が倒産することはありません。しかし事業がうまくいくと、ご自身の経営センスにうぬぼれたり、良い生活をしたくなります。それが、悲劇の始まりになる場合があります。

倒産率のデータを鵜吞みにはせず、経営者としての全うな仕事に注力すれば、失敗しない会社経営は絶対にできます。