TOP > 税理士法人トップ > 税理士法人お役立ち情報 > 公認会計士 > 公認会計士が解説する財務戦略と経営効率化の重要ポイント

公認会計士 column

公認会計士
2025.06.13 公認会計士

公認会計士が解説する財務戦略と経営効率化の重要ポイント

近年、企業を取り巻く経営環境はますます厳しさを増しています。原材料費の高騰、人件費の上昇、さらには為替や国際情勢の変動など、外的要因によって事業の安定性が揺らぎやすくなっています。こうした不確実な時代においては、従来のように守りの財務管理だけでは限界があります。

むしろ今こそ、 財務戦略を経営の中核に据えた“攻め”の姿勢 が求められています。そのためには、数値分析に優れた専門家によるサポートに加え、直近の財務状況やこれまでの業績を、データを用いて視覚的に把握するための体制を整えるなど、いわゆる「経営の見える化」が欠かせません。

ストラーダグループには、こうした経営と財務を両輪で支える公認会計士が在籍しており、数字に基づいた戦略的な提案を通じて企業の成長を支えています。

公認会計士とは?税理士との違い

公認会計士とは?税理士との違い
「会計の専門家」と聞くと、多くの方がまず税理士を思い浮かべるかもしれません。たしかに税理士は、税務申告や節税対策など、企業の税金周りに強い存在です。一方、公認会計士は より広範な領域をカバーし、企業の財務全体を俯瞰してサポートする専門家 です。

公認会計士の業務は、財務諸表の監査や内部統制の整備、企業価値評価など多岐にわたります。数字の「正しさ」を担保するだけでなく、それを経営判断や成長戦略にどう活かすかという視点で、企業に寄り添うのが特徴です。

公認会計士試験 実施年度 受験者数/合格者数 平均合格率
2022年 18,789人/1,456人 約7.7%
2023年 20,317人/1,544人 約7.6%
2024年 21,573人/1,603人 約7.4%

その専門性の高さゆえに、公認会計士試験は極めて難関であり、相応の努力と時間が求められます。その分、取得後に活躍できるフィールドは幅広く、年収水準も会計業界ではトップクラス。

さらに、公認会計士の資格を取得した者は、税理士試験の全科目を受験せずに税理士として登録することができます。これは、公認会計士が 税理士と同等の知識を有すると認められているためです。

税務対応にとどまらず、経営全体の健全性や効率性を高めたい企業にとって、公認会計士は非常に心強いパートナーと言えるでしょう。

公認会計士の基本的な仕事内容

公認会計士の基本的な仕事内容

決算書の監査・レビューで企業の信頼性を高める

企業の決算書は、経営の成績表とも言える大切な資料です。公認会計士はこれをチェックし、第三者の視点でその正確性や信頼性を保証します。特に金融機関や株主との信頼関係を築く上で、監査済みの財務諸表は重要な役割を担っています。

財務分析と改善提案で経営をサポート

単に数字を集計するだけでなく、過去の数値から課題を洗い出し、未来に向けた改善策を提案するのも公認会計士の仕事内容のひとつです。「売上は伸びているのに利益が出ない」「キャッシュが足りない」といった経営者の悩みを、数字の視点から明確にし、戦略的な打ち手をアドバイスします。

資金調達や事業計画の実現を支える

資金調達や補助金申請、金融機関との交渉においても、公認会計士のサポートは有効です。信頼できる計画書の作成や、専門用語を噛み砕いて説明する場面でも、経営者の右腕として力を発揮します。

経営効率化の重要ポイント

財務を“武器”に変えるには?経営効率化の重要ポイント

固定費・間接費の適正化を図る

経営の無駄を省くためには、まず 固定費や間接費を丁寧に見直すことが重要 です。家賃、人件費、通信費など、改善の余地がある項目は意外と多く、支出状況をしっかりと確認することで経営の柔軟性が高まります。

たとえば、不要なサービス契約を整理したり、部署ごとのコスト配分を再構築したことで、年間数百万円の経費削減につながったケースもあります。

数字の裏側を深く読み解く力が必要

財務データは単なる数値の羅列ではありません。数字に裏打ちされた根拠をもとに経営判断を行うことで、社内外の信頼を高め、安定した経営基盤を築けます。経営の透明性が向上し、従業員や取引先からの安心感も生まれます。

財務情報をタイムリーに活用する

リアルタイムの財務情報を活用して、現状の課題を早期に発見し、迅速な対応を取ることが重要です。これにより、 リスクを最小限に抑えながらチャンスを最大化 できます。

部門別の収益性分析で弱点を明確に

すべての部署が利益を上げているとは限りません。部門、商品、顧客ごとに収益状況を分けて把握すれば、収益性の低い分野やコスト過多な領域が可視化されます。

公認会計士のアウトソーシングを利用するメリット

公認会計士のアウトソーシングを利用するメリット

経理・財務をプロに任せて本業に集中

経理担当者の採用や教育には時間もコストもかかります。その点、公認会計士が在籍する代行会社にアウトソーシングすることで、安定的に高品質な業務を任せることができ、経営者は本業に専念できます。

数字を“判断材料”に変えることが可能

単に数字を並べるだけでなく、そこから 「何が問題か」「次にどうすべきか」 が見えてくるレポートを提供するのがプロの力。意思決定のスピードと正確性が格段にアップします。

社内リスクを抑えながら専門性を常に確保

経理担当者の急な退職やミスによるトラブルを未然に防げる点も、外部委託の大きな利点です。専門家によるレビューやダブルチェック、業務プロセスの標準化が行われることで、入力ミスや計算上の不備などのヒューマンエラーを減らし、不正の兆候にも早期に気づける仕組みが整います。こうした体制があることで、経営の安定性も高まります。

経営戦略に寄り添ったコンサルティング

単なる経理代行にとどまらず、公認会計士は経営課題に対する継続的なコンサルティングも提供します。定期的な財務報告をもとに、経営戦略の見直しや新規事業の評価、コスト構造の改善案などを提案し、長期的な成長を支援します。専門家と伴走することで、経営者は安心して未来を見据えた判断ができます。

よくあるお悩みと公認会計士による解決アプローチ

よくあるお悩みと公認会計士による解決アプローチ

ケース1:売上は順調でも、資金繰りが苦しい

売上の入金時期が遅く、支出のタイミングに偏りがあると手元資金が不足しやすくなります。例えば、毎月末に固定費の支払いが集中し、売上入金は翌月中旬以降というケースです。

こうした資金のズレを把握するために、公認会計士は資金繰り表を作成し、入出金の予定を一覧化します。数か月先までのキャッシュ残高をシミュレーションし、融資や支払い調整など具体的な対策を提案します。

ケース2:成長のための設備投資をしたいが、融資が通らない

金融機関は「数字」と「根拠」を重視します。公認会計士は、収支計画・資金計画・返済シミュレーションを含んだ事業計画書を作成し、金融機関との交渉にも同行できます。

ケース3:経理担当者の退職で業務がストップしそう

公認会計士による経理代行サービスを活用すれば、引き継ぎや業務の断絶を防ぎつつ、専門性も確保できます。繁忙期だけのスポット支援にも対応可能です。

数字を守るだけでは終わらない!武器に変える経営へ

数字を守るだけでは終わらない!武器に変える経営へ
会計は単なる記録や保管にとどまらず、 戦略的な意思決定を支える「重要な情報資産」 です。どの分野に投資すべきか、どこに改善の余地があるかといった経営判断は、正確な数字をもとに導かれます。

ストラーダグループでは、豊かな知識とスキルを備えた公認会計士が企業の課題に寄り添いながら、経営者の視野を広げるサポートを行っています。

経理業務の効率化や財務の見直しについてお考えの際は、ぜひお気軽にストラーダグループまでご相談ください。

ストラーダグループは、税理士、公認会計士、社会保険労務士、中小企業診断士、行政書士 が在籍している士業の専門家集団です。

無料相談予約案内

お電話から予約はこちら 0120-709-459 平日:9:00-18:00

カレンダーから予約はこちら

メールお問い合わせ

LINEで予約

あなたにおすすめの記事

Sorry, no posts matched your criteria.

よく読まれている記事

2021.06.29 確定申告

国民年金保険料の控除証明書の再発行のやり方を分かりやすく解説

国民年金の過去の分は確定申告で申請できるってホント?

2023.01.28 確定申告

国民年金の過去の分は確定申告で申請できるってホント?

ギャラ飲み・パパ活の脱税に注意!税務署がどのように見つけるのか?

2023.01.6 税務知識

【申告漏れ注意!】ギャラ飲み・パパ活の脱税に注意!税務署がどのように見つけるのか?

TOPへ戻る